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「だってワタシ、一年前から決めてたんだもーん。
中学に入ったら、お兄ちゃんがいる野球部に入るって」
葉月は、誠の腕にしがみついたままで、口を尖らせた。
「アハハ、それにしても、まさか本気で、希望クラブに、
野球部って書いて提出するとは思わなかったけど、
大丈夫だよ、里奈ちゃん。
こいつ、マネージャーじゃなくて、選手として……って、書いたらしいから、
間違いなく却下されるに決まってるからさ」
「えっ……葉月、マネージャーじゃないの?」
「当たり前じゃん! 何でワタシが、そんなパシリみたいなことしなきゃならないのよ」
そう言って、葉月はまた口を尖らせた。
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