ポニーテールの彼女

入学式、日常の変化

今は自己紹介をやっているみたいなので、俺は椅子から立った。

「えーと…。池村瞬（いけむらしゅん）です。趣味は、特に無いです」

パチパチ、と小さい拍手が生まれた。
なんか…、こういうのって、なんだか照れてしまう。
顔赤くなってないかな…？

「…気持悪っ」

なんだお前はさっきから。
俺に恨みでもあんのか？

「じゃあ次、イチャイチャワールドを広げていた女子。お前だ」

中井がそう言い、眞高はゆっくり立ち上がりながら、俺を恨めしげに見ていた。

『アンタ…、後で放課後にここで待ってなさい』

…殺気バリバリの眼つきだけで、そう言ってるのが分かった。