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でも、その笑いは、
嬉しそうだった。
そんな気がした。
「そんなに私の下僕になりたいなら、やらせてあげる」
「お前がなれって言ったんだろうが。俺はただ暇潰しになるからやると言ったんだ」
俺がそう言うと、眞高は手を俺のほうに出してきた。
「私の名前は眞高瑞希。瑞希って呼んでくれていいわ、ヨロシクね、駄犬」
ちょっと腹立ったが、これが眞高なりの礼儀なんだろう。
「俺の名前は池村瞬。ヨロシクな、瑞希」
俺も手を出し、瑞希の小さな手を握った。
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