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「そんなことはどうでも良いのよ。
早く乗りなさい」
これが、一週間前から義務付けられている「瑞希姫の条約」の一つだ。
瑞希がmy殺人兵器、「チャリンコ」で俺の家まで来て、後は俺が学校まで瑞希を後ろに乗せ送る。
コレが月曜から金曜まであるため、運動をしてなかった俺にはかなりキツイ。
もちろん今は筋肉痛だ。
俺はチャリンコに乗り、それに続き瑞希も後ろに乗った。
瑞希が俺の腹に手を回すため、毎度緊張している。
女に縁が無かったから、これには慣れそうには無い。
「じゃ、行くぞ」
「しっかりこぎなさいよ」
「はいはい」
ま、こういうのも悪くは無い。
水月学園に着き、自転車置き場にチャリンコを止め、鍵を抜いた。
これも瑞希からやれと言われている。
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