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昼飯を食うところは中庭にあるベンチ。そこでいつも瑞希と一緒に座って食っている。
「じゃあ早速、いただきます」
「ちゃんと味わって食べるのよ」
俺は早速、卵焼きに食らいついた。
…うん。相変わらず美味い。
最初に渡されたときは不安だったが、食べてみるとかなり美味かったのだ。
「相変わらず美味いな」
「本当にそう思ってる分?」
「思ってる思ってる」
俺たちの昼飯は、大体こんな感じだ。
特に話すわけでもなく、淡々と昼飯を食べる。
それでも、瑞希が俺を毎日昼飯に誘うのは謎である。
午後の授業も瑞希はちゃんと勉強をしている。
放課後は登校したように俺が前で、瑞希が後ろに乗って帰る。
俺の家まで着いたら俺は降り、瑞希は帰ってしまう。
この繰り返しを、月曜から金曜までやっている。
……全然面白くない。
こんなのやって、何が面白いのかね。
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