281人が本棚に入れています
本棚に追加
いつものスケジュール(?)をこなし、自転車置き場に向かおうとした時だった。
「ねえ?」
ガシッ、と肩の関節が外れてしまいそうな勢いで瑞希に掴まれた。
「な、なんだよ…?」
「こっち来なさい」
またもや生徒会室の前。
俺もう用無いと思うんたが。
「今度は何だよ?」
「私、生徒会入ったから。
だからアンタも入るのよ」
なんでだよ!?、と聞こうとしたら、瑞希はすでに扉を開け、俺を中に放り入れた。
何て力の持ち主だ…。まるで歯が立たない…!
「あら、早速来てくれたの?ありがとう」
と、和む声を出したのは宮西先輩だった。
「私、嬉しいわ。
一気に二人も入ってくるなんて、これから楽しくなりそうだわ」
…………ん?二人?
「入ったのは瑞希だけじゃないんですか?」
「いいえ?昨日眞高さんが、『私と池村君、生徒会に入りたいんです!!』って、わざわざ土下座してくれたんですよ」
迎撃行動、迎撃行動。
ゲラゲラ笑っているアホ瑞希を捕捉。
直ちに殲滅する。
最初のコメントを投稿しよう!