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「どうにかしろ、って言われても…俺もあんな奴と関わりたくないし」
「下僕は主人の命令を聞かなければならないのよ?」
チッ、こんな時に主人面しやがって。
お前強いんだし、自分で何とかやればいいのに。
とりあえず俺は、千鳥足でこっちに来てる東を止めた。
「オイ東。いい加減にしないと殴るぞ?」
「……お前先輩に対してその態度はどうかと思うが…、宮西から殺気が出てるからやめといてやるぜ」
簡単に言うとビビったんだな。
「おい眞高!次も誘うから覚悟しとけよ!」
「嫌です!止めてください!」
「瑞希、別に呼び捨てで良いらしいぞ。宮西先輩も良いって言ってるし」
「あら、そうなの?
…次来たら耳と鼻削ぎ落として塩漬けにするから。
…分かった?クソ野郎?」
あまりにも酷いと思ったが、東だし良いと思った。
「うぅ…ヒドイよ…」
顔に合わないキモい声を出して生徒会室を出て行った。
「いいんですか?ちょっと可哀想じゃないですか?出てきて二ページで居なくなりましたし…」
「…池村君は優しいですね。
大丈夫ですよ。彼はすぐ立ち直りますから」
宮西先輩がそう言うんだし…、まぁ良いか。
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