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「ああそうかい、俺には関係無いんだな?」
「…関係無いって……言ってるでしょ…」
そう言って、瑞希は黙った。
「………ヒクッ…」
……泣いてるのか?
全く、こいつは…。
「ちょっと、何止めてんのよ…?」
「うるせぇ、後ろでメソメソ泣いてるお前が気になるんだよ」
「べ、別に泣いてなんかないし!」
そう言う瑞希だが、鼻から鼻水を垂らしている瑞希には全然説得力が無い。
でも、これ以上聞くのも瑞希にとってストレスになるかもしれないし、ここで聞くのを止めた。
「分かったよ。止めて悪かったな、早く帰ろう」
「ホント、いい迷惑よ」
俺と瑞希はチャリンコに乗り、再び帰路に付いた。
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