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俺と瑞希はチャリンコでカラオケ店に向かっている。
俺の家から集合場所のカラオケ店に歩いていったら、三十分ぐらいで着く。
それをチャリンコで行ってるから、十五分ぐらいで着く。
ちょっと早いと思うが、宮西先輩を待たすわけにもいかないし、それは瑞希も思っていることだ。
「ねえ」
と、突然瑞希が話しかけてきた。
「なんだ?」
「今気付いたんだけど…家にアンタの両親居なかったわね。仕事?」
「……ああ、仕事に行ってる」
「…?そう…」
気まずい空気になったが、ちょうど俺達はカラオケ店に着いた。
入り口の近くで集合、ってなってるけど、宮西先輩はまだ居ない。
「宮西先輩まだ来てないし、外で待つか?」
「そんなの当たり前でしょ」
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