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「…宮西先輩まだかな―――、ん?」
「どうしたの?」
「あれ…」
「なに…?、…ふぉっ!!」
俺がふと見た場所に、宮西先輩がこっちに歩いているのが見えた。
上に白のカーティガンを着ていて、下に薄い黒のTシャツを着ていた。
下は太腿程度のピンクのスカートだった。
制服を着ていた宮西先輩とは違う新鮮さを感じて、いつもより可愛く見える。
「ごめんなさい。待たせてしまいましたか?」
そう言う宮西先輩だが、今はまだ十一時半。
宮西先輩も早く来ている。
きっと宮西先輩も、俺達が来るのを待つつもりだったんだろう。
そう思うと、俺と瑞希は良い先輩に出会えたんだなって思った。
「いえ、俺達もさっき来たばかりですから大丈夫ですよ」
「そう、良かった。じゃあ早速、中に入りましょうか?」
「はい、そうですね」
俺はモグラみたいになってる瑞希を引っ張って、カラオケ店の中に入った。
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