入学式、日常の変化

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「…まだ痛む…」 あの少女にやられたところがまだ痛い。体育館でダルイ入学式の最中なのに三倍ぐらい疲れが増す。座っているからまだましだけど。 「どうしたの池村。痛そうな顔して」 心配そうに言ってきたのは、中学のときバラ園隊隊長だった森田透(もりたとおる)だ。 バラ園隊隊長だったコイツは、もちろん心配するわけも無く、 「お前、夜に何かやってるだろ。変態だね~チミは」 究極のアホである。 「黙れ、クソが」 ドスッ。 「フゴォッ!!」 一発殴れば気絶するところが、唯一の良い所だ。
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