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―Aside
隣を横切った二人組の女性の会話が気になって、聞き耳をたてる
「さっきの、あれ絶対KU-TUNの亀梨だよ。誰だろ隣にいた人、芸能人かな?」
「FRIDAYとかに撮られたらやばいんじゃの?したら、うちら匿名でさぁ…」
亀が?ここに居る?女と?
今日は友達と遊ぶために来た渋谷なのに、耳を疑いたくなる会話
嘘だろって思いながらも、辺りをキョキョロ見回して、近くにある行きそうな店を探しみる
が、当てもなく無数にある店を探しあてるのは無理だし、さっきの女どもに聞くのも怪しいし
てか、そもそも本物の亀なのか?
亀に似た奴はいくら でもいるじゃねぇかよ。多分、それだろ。
亀はなぁ、俺一筋なんだよ。んなわけあるわけないしー
あー俺って馬鹿。疑ったりしてごめんな亀
心の中で、謝った
「わりぃな、遅れた!」
待ち合わせの場所にダチが息を切らしてきた
『遅い!おかげで変なこと聞いちまったじゃねぇかよ。』
ブスくれた様で言いながらも全く待ってはなかったら、怒ってもない
とりあえず飯、飯つーことで、そいつが行きつけの店に行くことになった
そこでだった。亀を見つけたのは。
正確に言うと見つけたんじゃない
声で…、分かった
トイレに行く時に個室を通りかかった時、いつも俺だけが聞ける優しい声
そして女性の声も
鳴らした携帯は、出なくて、二回目には切られた
怒涛に込み上がる怒りと悲しみ
なんせ、切られたのがすげー腹立った
亀はそんなことするはすないのに
でも確かに其処にいるのは亀
裏切らた感で、胸の中が充満して
顔は合わせることなく、すぐにダチと別れて家で待つことにした
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