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風呂から上がると、入る前と同じ位置にいる仁は居て、テレビの前にいるのに何もつけないでいるから部屋は無音状態 寝てるのかな?ってそっと近づくこうとすると、気配に気づいたのか、仁はいきなり振り向いた 「上がった?亀、こっちこいよ…」 手招きされて、タオルを頭にかけたまま隣に座る 座っても、何もしないから、あれって気が抜けた。いつもなら抱き締めて、頭を撫でてくれるのに とはいっても今はそんなことされても、穏やかになれる気分じゃないけど 仁が何も喋らないから、静かなのが気まずくてテレビのリモコンを手にしようとすると、その手を阻まれてドキンと胸が跳ねた 「あのさぁ、さっき、携帯にかけたの知ってる?」 はっ!そうだ!あの後、連絡もしなければ、何だったかさえ聞いてない(汗) 「ごめん、家につく前に気づいて…、後でかけ直そうと思ったんだけど…」 目を見て話てるけど、真顔で疑ったような眼差しに、しどろもどろになる 『なんか、途中で切れたんだけど』 「そう!?たぶん、電波が届かないとこに入ったのかな」 苦しい言い訳に、自分で首絞めてる気がする 『嘘だろ』って視線が怖い 「ふーん…」 そう言って仁の顔が近づいてくる キスされると思って、目を瞑った
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