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「じ…んっ…おね…がい、…ッ」 『大丈夫だよ、亀ならすぐ良くなれるから』 微笑む仁の顔が、涙で歪む 「かめ…愛してるよ」 囁かれるのは…いつもと同じ甘い声と、熱い吐息 なのに 前に埋め込まれた管が、甘い振動さえ遮る 「…つっ!……」 今度は、慣らしてもれてない後部に二本の指が侵入してきて 中をグリグリと掻き回される 「…やっ…じん、痛いっ!」 一度張りつめたソレも、快感以上に痛みと恐ろしさに一気に萎びれて 涙目で懇願しながら、仁を両手で突っ張った それを仁は悲しげに見据えた 『…かめ、俺のこと好きじゃねぇの?』 フルフルと首を振って否定する 違う… こんな苦しいこと、してほしくない 『じゃあ…』 ……受け止めろよ って、真っ直ぐな瞳で涙を拭われ、見つめられて 抵抗する術がなかった『あれ?萎えてんじゃん』 勢いを無くした俺の中心を見て、仁はガッカリした顔をする こんな行為、気持ちよさの欠片もない。苦痛しか感じない体は、仁の思い通りになるわけないのに でも仁は、それさえも快感に思ってほしいんだよね 先端を遮る管が、軸を突き刺さり、痛い 「じっ…ん、取って…お願い…」 『駄目。すぐにそれも、気持ちよくなるって』 薄笑いした仁が俺の股下に顔を埋める 「ひっ…ャアっ…」 生暖かく、柔らかい感触が、蕾に触れる ピチャ、ピチャッと卑猥な音が、鼓膜に響き、脳を震わす 蕾を拡げられて、二本指を抜き刺しされ、同時に感じる舌の感触に、足が震える うずくまれた仁の頭を見ながら 何時もされる行為に 、体が喜びに充満していくのが分かった
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