玩具

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促し、扱く口は止めないで、身を捩らす、隣の鏡に映る亀を堪能する 「…んあっ…やっ」 絶頂が近づいたのか自ら腰を動かしだす ねだるように 口内の最奥まで、ソレを突きついてきて、先走りした苦い涙がツンと胸を擽る ――もっと、乱れさせたい 俺を求めて、狂わせたい… 頭の中は冷たい静かな欲望が さっき田口にもらった物を浮かび上がらせた まさか、さっきもらったのを今ここで使うなんてな 不意に唇をソコから離したら 「…っじ…ん…っく」 髪の毛を掴んだままの亀が、見離されたような涙目で、 体を小さく震わせて もどかしげに睨んだ 「ちょっと待っててな、亀」 ちょっと可愛いそうに感じながら その状態のままで、テーブルの上に置いていた茶色の紙袋をとりにいった 手に持った怪しい物を不審に思い、顔を歪める亀 「なにそれ」 「いいから。ドタキャンした詫びと思って、今日は俺のゆうこと聞いてよ。」 にこやかに笑うと 「それ、いつも聞いてる気がする」 って冷やかな目でいいながら、一理ある俺のゆうことに従おうとする亀は、やっぱり可愛いかった 「仁、早くしてよ。誰か来たら…」 「わかってるって」 反対に向けて、鏡を正面にする 亀は自分の下が露に映って、赤くなってんだけど もっと恥ずかしいことすんのにって考えながら、これから初めてする試みに、ワクワクしていた 「目瞑って…」 なんで?って振り向きながらも直ぐに素直に聞いて えっと…男の場合、使う時ってどうすんだ? 取り敢えず感じるだろう場所に 丸くなったその部分を裏筋が当たるように、それを巻き付ける 「なんだよ、これ!!」 不快感に目をバッチリ開けて、びっくりして叫ぶ 気にせずスイッチを入れると、丸い部分が振動した 「…ちょっ…やっ…!」 ブルブル震えだす振動が、自身に響いて不自然に感じていたのに 直ぐに快感の先をゆくのに変わっていった
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