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「ただいま」
仕事から帰った俺は、妻を探す事もせずにシャツを脱ぎ、洗濯機を回す。
次は、炊飯器をチェックしなくてはならない。
メシが無くては、仕事の疲れは癒せない。
素早くコメを研ぎ、炊飯スタートのボタンを押す。
風呂はシャワーで済ませる。
どうせ俺しか入らない。
シャワーを浴びてパジャマに着替えて二階の寝室の妻を呼びに行く。
これが、いつもの俺の生活だ。
「おーい。もうすぐメシ炊けるぞ」
「ん?おかえり。居たのね」
妻は見慣れない機械を箱から取り出していた所だった。
「なんだ?それは」
「ゲームだって。商店街の福引で当たったんだ」
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