電脳生活

2/19
10人が本棚に入れています
本棚に追加
/19ページ
「ただいま」 仕事から帰った俺は、妻を探す事もせずにシャツを脱ぎ、洗濯機を回す。 次は、炊飯器をチェックしなくてはならない。 メシが無くては、仕事の疲れは癒せない。 素早くコメを研ぎ、炊飯スタートのボタンを押す。 風呂はシャワーで済ませる。 どうせ俺しか入らない。 シャワーを浴びてパジャマに着替えて二階の寝室の妻を呼びに行く。 これが、いつもの俺の生活だ。 「おーい。もうすぐメシ炊けるぞ」 「ん?おかえり。居たのね」 妻は見慣れない機械を箱から取り出していた所だった。 「なんだ?それは」 「ゲームだって。商店街の福引で当たったんだ」
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!