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「今はって?」
「人間や魔物の友達にたまに雇ってもらってます」
「たとえば?」
「会社の事務的な仕事やハウスキーパーっていうか執事っていうかというような仕事、あとは熊退治に暗殺……」
「……まあ、今はもういろいろ突っ込まないけどさ。
じゃあ、別のこと聞いて良い?」
「どうぞ?」
にっこり笑っているトーマスを見ながら、深呼吸をひとつ。
それから、さっきから不思議だったことを聞いてみる。
「どうして、助けてくれたの?」
その問を口にした瞬間、トーマスの表情がかたくなった気がした。
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