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四人の遊女は頭を下げて新撰組御一行を迎えた。
「ようこそおこしやす」
その言葉を合図に三味線や舞が披露されていく。
今晩遊びに来たのは局長の近藤、副長の土方、沖田、平助、永倉、原田の計六名。皆遊女の横に座っる。
「こちらが琴音太夫にございます!」
場が賑やかになってきたところで琴音太夫が部屋に入ってきた。そのまま上座にいる近藤の横に座った。
「すまん、急に5人のはずが6人に増えてしまって…。あと一人遊女を呼んでもらえますか?」
近藤は原田を横目で見ながら店の者に頼んだ。
「なんだよ近藤さぁん!何か俺が来るはずじゃなかったみたいに言ってぇ!」
原田は視線に気付いて近藤に吠えた。
「お前がどうしても連れてってくれと言うから連れて来たんだ」
土方それに口を挟んだ。
「そうだぞ左之助、お前があんなにすがるとは思わなかったぞ」
永倉も会話に参加。
「新八まで!俺を誘ってくれなかった皆が悪いんだろぉ!」
尚も原田は吠え続ける。
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