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「まぁまぁ、その話はこれくらいにして!芸者さん達困っていますし~」
そう会話に幕を閉じたのは一番端に座っている沖田だった。
原田は不本意ながら沖田に従って大人しくなった。
「じゃあそろそろ始めましょうか!」
平助がそう言って桜丸屋での宴会が始まった。追加の遊女の到着と共に膳も運ばれて来た。
ドンチャン騒ぎをするなかお稔は土方についていた。
勿論この時のお稔は興奮しまくっていたて、お酒をつぐのも震えながらだった。
「お前名前は?」
土方が酒を飲みながら聞いてきた。
「あ、お稔と言います!」
お稔はにやけた顔で答えた。もう気品のかけらもない答え方だった。
「お稔か。字は違うが読み方は俺と同じだな」
早速土方はお稔との会話に花を咲かせようとしていた。
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