17人が本棚に入れています
本棚に追加
僕は本当にタモリになった訳ではない。
中身は僕のままだ。
でも見た目はタモリになってしまった。
頭の先からつま先まで、誰がどう見たってタモリなんだ。
僕はタモリとして生きていかなければならない。
その事実を受け入れられるようになってくると、
タモリなのにタモリらしく振る舞わないことが、
何だか悪いことをしている気分になってきた。
それは「風邪を引いていないのに体育の授業を欠席してしまい、
保健室でウソ寝をしている時」の罪悪感に似ていた。
「。。。とりあえず、いいともの収録に行かなくちゃ。」
見た目がタモリになった僕は、変な使命感が沸き起こってきていた。
最初のコメントを投稿しよう!