悪夢

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僕は本当にタモリになった訳ではない。 中身は僕のままだ。 でも見た目はタモリになってしまった。 頭の先からつま先まで、誰がどう見たってタモリなんだ。 僕はタモリとして生きていかなければならない。 その事実を受け入れられるようになってくると、 タモリなのにタモリらしく振る舞わないことが、 何だか悪いことをしている気分になってきた。 それは「風邪を引いていないのに体育の授業を欠席してしまい、 保健室でウソ寝をしている時」の罪悪感に似ていた。 「。。。とりあえず、いいともの収録に行かなくちゃ。」 見た目がタモリになった僕は、変な使命感が沸き起こってきていた。
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