バス停

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「早瀬さん?」 「ー!」 「黙り込んじゃって…どうかした?」 「あ、ごめんなさい。ちょうど今頃だったんですよね。坂下センパイとこんなふうに話すようになったのって。そんなこと、思い出してて」 「あぁ…そうだね。もう1年経つんだね……」 思いを馳せるように呟いた坂下。 「あのね、早瀬さん」 「?」 「その…受験控えて何言ってるんだ。って思うだろうけど、僕はキミに言っておきたいことがあって…」 「キャっ…!」 ガクン!と急ブレーキを踏まれため、夏蓮がバランスを崩したのだった。 「大丈夫!?」 「あ、はい。ありがとうございます、大丈夫です」 坂下に肩を抱かれるように支えられながら、夏蓮はそう礼を言った。 「そう。良かった」 にこやかにそう言うと、夏蓮の肩を抱く手をそっと離した。 「あれ?そう云えば……センパイ、何か言いかけませんでしたか?」 「あ…あぁ……えっと、何だっけ?何だったかな?また思い出したら言うよ💦」 「はい」 夏蓮は小さく笑って、頷いた。
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