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夜の帳がおりた伊丹空港
こう無線から聞こえた。
<ジャパンインター079,ウインド280.15ノット,クリアフォーテイクオク>
『さあ行こうか』
高村機長が呟く
コーパイ(副操縦士)の井上がスロットルを押しだし
オートスロットルがフルパワーに押しだした。
『V1』
『VR』(引き起こし速度,292キロ)
『V2』(離陸安全速度,313キロ)
井上がスロットルを片手でそえてたのを離し、
操縦桿を両手でにぎり機首を引き起こした。
13度の角度でB747-400型ジャンボ機は
大空にかけのぼる。
あんなにデカイ図体のしたジャンボでも
3000メートル滑走路の中ほどで完全に離陸してしまう。
ある程度高度を稼ぎ,
騒音規制のため左旋回に移り270度ぐるりと回り東京へと向かう。
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