伊丹→成田

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そして成田にむけディセント(降下)が始まった。 『よしアプローチ・チェックをやろう』 機長の声に2人はショルダハーネスを肩越しに引きシートベルトをさしこんだ。 高村の人差し指が井上に向かって上がり フラップをだす指示をした。 『フラップワン』 『フラップワン』 復唱しながらレバーを1にした。 そしてギアダウン 『オールグリーン』 続いてオートスロットルが車輪の抵抗に勝つため パワーが上がった。 成田は滑走路のすごく手前から車輪をおろす決まりになっている。 むかしギアについた氷が地上に降ったらしい。 しかし不思議な事だ。 航空機の排水口はヒーティングされていて そこからでたみずば氷の粉になる どうしたら機体に氷がつくんだろう <ジャパンインタ-079,右旋回針路310。そのまま滑走路34Lに進入許可。成田タワー1182に周波数を変更されたい> 『了解。針路310、滑走路34Lに進入許可。成田タワーに周波数を変更する。ジャパンインタ-』 高村は交信しながら人差し指を一本あげ フラップテンの合図なので井上はレバーを10のポジションに入れた。
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