なんで俺が…?

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「……。」 「……。」 海斗は問題とにらめっこをしている。 「…早く解けよ。」 「わ、分かってるよ!」 そう焦ったように言い、またうーんと唸りながら問題とにらめっこをする。 「…それ英語の基礎だぜ?」 「う!…。」 「…お前…馬鹿だな。」 「そんなにはっきり言いますか!?泣」 「そのとおりじゃんか。」 「…コクッ…。」 「お前らもさっさとその問題解けよ。」 「「すみません。」」 俺は三人の問題を教えている。 俺だけ海斗の先生やんのも癪だし、巻き込んでやった。 「だから、これはこの公式を使って…。」 「そうか。」 佑輝はゆっくりながらも問題を解く。 「由稀、これは代入をして……。」 「…そっか…。」 由稀は結構分かっているようだ。 ただ少しヒントを出せばいいだけ。 「………。」 「………。」 海斗は壊滅的。 授業ちゃんと聞いとけばこんなことにはならないはずだが……。
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