空白

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取り敢えず校長とか来賓の長ったらしい話は省いて、めんどいから校歌とかも省いて…え、省き過ぎ?…聞きたいか?聞きたくないだろ?と言うわけで教室へ。 「ちょっと、慧一から離れなさいよ」 「春華に言われる筋合いないもん。ね、慧一♪」 「…二人とも離れろ」 「「嫌!!」」 「はぁ…」 さっきからずっとこれだ。いい加減回りの視線に気付いて欲しい。 ガラッ! 「獅子戸慧一くん!出てきなさい!」 「はい?」 俺が条件反射で返事をすると、出入口に立っていたその人は真直ぐこちらへ歩いてきた。 あれ?どっかで見た事あるような…?
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