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「貴方が獅子戸慧一くん?」
「そうですけど…あなたは?」
上履きに入っているラインの色が俺達とは違うので、先輩だという事はすぐに分かった。だが、俺はこの学校に知り合いなどいない。それは先輩だって例外ではない。
「………」
彼女は黙って俺を値踏する様な目でジロジロ見ていた。正直、あまり気分の良い事ではない。
「あの、なんです…」
「可愛い~♪」
「ぶっ!?」
瞬間、教室がざわついた…様な気がしたけど、そんな事気にしてる余裕はなかった。
「ん、ん~~!!」
生命の危険にさらされていたから…
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