空白

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状況を全く理解出来ないまま、支度をして学校へ向かう。 どうなってるんだ?確かに、俺は昨日卒業したはずなのに… 記憶喪失?とも思ったが、頭を打ったりした様子もない。 「う~ん…あ、そうだ。誰かに聞いてみればいいじゃん」 我ながらナイスアイディア、と思いながらポケットから携帯を取り出す。 「アイツなら、絶対に遊んでいるはず…」 俺は高校で一番仲の良かったヤツに電話した。 「もしもし?」 「よっ、久しぶりだな」 「久しぶりって、一昨日会ったじゃねえか」 冗談だと思ったのだろう、笑い声が聞こえてくる。 「そういや、お前あの後どうなったんだ?」 「あの後?」 「しらばっくれんなよ!?美少女4人組に待ち伏せされて、どっか連れてかれた後だよ」 「はぁ!?」
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