583人が本棚に入れています
本棚に追加
帰国を祝ってコンプレックスで皆が集った。
かわらない懐かしい空気に涙腺の緩んだ春奈は、祖父母の仏壇に手をあわせた。
謙太郎達が、見守って欲しいとの希望で、仏壇は店の2階にあった。
埃ひとつなく掃除がされていて、春奈は感激した。
すっかり板前らしくなった謙太郎の料理は、祖父の味を感じながらも、新しい料理となって食欲を誘った。
「春奈~お帰りなさい!」
真紘は娘を抱きしめ涙した。
心配で仕方なかったのだが、長期の海外ロケや、ドラマなどで多忙な日々を過ごしていた為、三年間まったく逢えなかったのだ。
それは他の家族も同じで、本当に久々の再会にはしゃいでいた。
最初のコメントを投稿しよう!