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「来る事事態が迷惑なのよ。絶対来ないで!」
珍しく声を張り上げる春奈。
真紘はスーツを持ったまま呆然と立ち尽くした。
「そんな言い方よくない!」
お風呂から出て来た一樹が一喝した。
「一兄(かずにい)は黙ってて!」
いつもは素直な春奈の言葉に一樹は驚いた。
「何かあったのか?」
優しく春奈に聞いた。
「何もない。」
雑誌を片手に立ち上がりリビングを去っていった。
「春、春奈!」
一樹が呼びとめたが、春奈は振り向かずに、階段をかけあがって行ってしまった。
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