適合者

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そこには数人の大人の男女が一人の少女を囲む様に居た。 『放火したのはアンタってわかってるんだから!』 『知りません! 私放火なんかしてません!』 何の話をしているのか分からず、神田は近くにいた男にこう問掛けた。 『………何かあったのか…?』 『いやね、あの子供が2日前に起きた火災に関係してるって噂があってね。』 神田はあの子供が放火したと住人達が思い込んでいるのだろうと直ぐに想像がついた。 『いい加減に認めろや!』 一人の男がそう言いながら鉄パイプを持ち真ん中に居る子供に振り下ろした。 神田は素早く子供の前に行き男が振り下ろした鉄パイプを掴んだ。
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