プロローグ

2/2
前へ
/40ページ
次へ
ただ一つ、いつもと違うことは、彼女がこの時期特有の愚痴をこぼしていたことだ。 春になると、毎年愚痴る。 ああ、授業参観なんて行きたくない、と。 息子が7時半に登校した後愚痴るのは、毎年恒例の行事だった。 こんな彼女と巡りあったのは18年前だ。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

39人が本棚に入れています
本棚に追加