突然

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授業は始まったものの、皆の口が閉じるわけではなかった。 隣の席や前後でぺちゃくちゃと話しを始める。 先生は無視して授業を始める。 いつものことだ。 先生は僕らに背をむけ、黒板に英文を描き始める。 いつものことだ。 ただ、話し声の中に黒板にチョークをたたきつける音が、ただひたすら浮いていた。 バキッ 不意にチョークが折れる音がした。
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