第十一話

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「次は挽肉~挽肉です~」とアナウンスが流れました。最悪です。どうなるか、 容易に想像が出来たので神経を集中させ、夢から覚めようとしました。 (夢よ覚めろ、覚めろ、覚めろ) いつもはこう強く念じる事で成功します。 急に「ウイーン」という機会の音が聞こえてきました。 今度は小人が私の膝に乗り変な機械みたいな物を近づけてきました。 たぶん私をミンチにする道具だと思うと恐くなり、 (夢よ覚めろ、覚めろ、覚めろ) と目を固くつぶり一生懸命に念じました。 「 ウイーン 」という音がだんだんと大きくなってきて、顔に風圧を感じ、もうだめだと思った瞬間に静かになりました。 なんとか、悪夢から抜け出す事ができました。全身汗でびしょびしょになっていて、目からは涙が流れていました。 私は、寝床から台所に向、水を大量に飲んだところで、やっと落ち着いてきました。 恐ろしくリアルだったけど所詮は夢だったのだからと自分に言い聞かせました。 次の日、学校で会う友達全員にこの夢の話をしました。でも皆は面白がるだけでした。 所詮は夢だからです。それから4年間が過ぎました。
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