第十三話

2/2

1441人が本棚に入れています
本棚に追加
/118ページ
小学校のときの話し。 私の叔母はどうやら「見える」人らしい。 でも、大体の霊は怖いものじゃないと言ってるし 恐怖体験的なことは一度もないんだそうだ。ただ、「見えて」声が「聞こえる」 そんな叔母の家にお盆なので挨拶回りに行った。 そしたら、誰も居ない空間に向かって楽しげに話してるもんだから、 「誰か来てるの?」と聞いた。 「うん、お祖父ちゃんがね、来てるのよ」 そう言った叔母の表情もその時の家の雰囲気も温かかったので、 なんとなく幽霊って怖くないんだと思った。
/118ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1441人が本棚に入れています
本棚に追加