第十五話

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この話は私の友人が体験した話で、中々教えてくなかったお話なんです。 時期は今みたいな暑い日が続く夏で、中々寝付けない日が多くてその日もそうだったんですが 彼、仮にK君としておきますが、K君は学生ですから、世間では夏休みだっていうのに左足を骨折してしまって、入院していたんですよ、えぇ でね、病院っても冷房が全然聞いていませんから、消灯の時間になっても暑くて寝られたもんじゃないんだなぁ K君以外にも寝られず、喫煙室なんかでタバコやら談笑してる人たちがいた まぁ、K君はタバコの煙が苦手なもんで、外に出ようとエレベーターに乗ろうとしたんです。 彼が入院している階は、7階で1階に止まってたエレベーターが来るまで時間があったんですがK君は松葉杖でたってるのも大変だったんで廊下にあった椅子にすわってたんだなぁ 「まだかな、おそいかな」 てなもんでK君は待ってるんですが、各1階ごとにエレベーターが止まるんですよ、 1階から乗った誰かがいたずらでもしたのかなぁなんて思ってた でもね ようやく6階までエレベーターが来て次やっとくると思って立ち上がったんですが またエレベーターは下に降りていったんですよ、えぇ 「あれ?何で降りていくんだろう。6階で人が乗ったのかな」なんておもってたらしいんですが 何回待っても6階で下に降りて行っちゃうんですよ
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