第十八話

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私は、メル友から教えてもらった「スカイプ」と言うものをよくやっています。 そのスカイプで知り合った、同じ歳の女性がいました。 はじめはチャットしかしていませんでしたが、ひょんなことで 「電話もしてみよーか」ってことになりました。 そして、相手からかかってきた電話を取り、話を始めました。 そして、 「げぇっ、虫が出た!」 と言った瞬間に、明らかにその子の声ではない 「アーハッハッハッ...フフフフフフ...」 と、笑い声が聞こえ始めたのです。 相手にはそれが聞こえてないようで、「アハハ、大変だね」などと言っていました。 その後も私が何かを言うたびに、後ろでコソコソと何かを話しているように 「えーっありえなくない?アハハハハ」 とか、たくさんの人の声が入っているんです。 今考えると、イヤホンマイクは耳にかけてつけてるんですから、 そんなにハッキリ聞こえるのはおかしいですよね。 怖くなった私は、いったん電話をやめようと言い、電話を切りました。 そうして再度チャットをはじめたときに、「ねぇ、今部屋に誰かいる?」と、聞いてみました。 「今?いないよー。一人だからさみしいよぅ。。」 そのときに私は、幽霊だ!と確信しました。 その後も2回ほど電話はかかってきましたが、やはり謎の声は入っていました。 その後は、彼女と連絡が取れなくなってしまいました。 イヤホンの向こう側では、何が起こっていたのか・・・今もわからないままです。 霊感のない私の、2つの霊体験のうちの1つでした。
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