第十九話

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これは中学のとき国語の先生から聞いた話。その先生も怖がりだけど怖い話が好きって人で、よく余った時間に怖い話をしていた。今はもう殆どは思い出せないんだけど、何個か覚えてて、 「友達の友達から又聞きした話」っていう話。それを特に覚えてる。 ある三人の仲の良い大学生が、夏に伊豆か何処か…泳げるに所に何日か旅行に行った。 一日目、海はとても楽しくて、あっと言う間に時間が経った。三人、旅館に戻ったらへとへとで、部屋で食べる晩御飯が準備されるのを待ってた。 ああいうものは準備が始まってから終わるまで、結構時間かかる。 頼んだのは少なめの刺身とすき焼きで、だから余計に時間が掛かった。 そのうちの一人は、食欲が旺盛な奴で、まだかまだかと、割り箸を既に割って待っていた。 それで、準備が終わってやっと食える!というときにそいつの携帯が鳴ったんだ。 普通はさあ食うぞって時に電話鳴ったら嫌だろう。そいつも嫌な顔して振り返って、でも無視しようとした。 でも他の二人が、食べるのは待ってるから、出たほうが良いと言う。そうして、そいつは渋々電話に出た。 はい?と電話取って、聞き取りにくいのか、もしもし?って何度も繰り返す。 すると段々機嫌が悪くなってきて、しまいには何かを怒鳴って電話を切った。
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