第二十二話

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そんなこんなで怪談、怪事件の多い私の母校で私は生徒会役員なんてやっていて、 暗くなるまで学校に残らなきゃいけないこともしょっちゅうだった。 その日も結局遅くなって帰宅しようとしたときには時計の針は8時を指していた。 そして、生徒会のメンバー3、4人で一緒に帰ろうと校舎を出たときに1人が開かずの間を指差して「あれ、おかしくない?」と聞いてきた。 全員で指差された方向(開かずの間)を見るとその部屋がゆっくり明るくなっていく。 認めると怖いので、私は「誰かが電気でも点けたんでしょ」と言った。 「あの部屋には入れないんだよ!?どうやって点けるの!!」 「職員室とかにでも、スイッチがあるんじゃないの?」 「それにしたっておかしいでしょ!?あんなにゆっくり明るくなっていくなんて、電気が点いた時の光り方じゃないよ?」 そう話してる間にも開かずの間の明かりはゆっくり、ゆっくりと明るくなっていく。
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