第二十四話

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そしてその瞬間頭の中に妙な映像が入り込んできました。 それはお坊さんが数人と若い女性がとても深刻に話し込んでいるシーンでした。 全ての会話はよく聞き取れませんでしたが、 「可哀想に・・」 という若い女性の言葉だけがはっきりと聞き取れました。 誰が可哀想なんだろう、と私は思い、その言葉を口に出そうとした瞬間元の自分の部屋に引き戻されました。 結局誰が可哀想だったのかは分かりませんでしたが、少し経ってから気付いたというか、思ったんですよ。 「可哀想に・・」 と言う言葉は私に向けられていたんじゃないかなと。 何故かというと、その体験をしてからというもの霊的なモノを見ることはありませんが”聞こえる“んですよね。 声というか想いのようなものが・・ その体験をするまで1度も無かったことが当たり前になってしまった。 それが「可哀想」だったんじゃないかなと私は思っています。
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