第二話

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これはつい最近体験した話です。 私は、霊感と言うものがほぼ無いに等しい人間なのですが、霊感体質の友人と一緒に居ると一時的に見える体質になるようです。 その日私はとても疲れていて、自宅に帰るとMDウォークマンを付けたままベッドに倒れこんで寝てしまいました。 普通なら、朝までぐっすりと眠るのですが、その日は急に目が覚めました。 時計を見ようとして体を起こそうとするのですが、起きられません。 どうやら金縛りにあっているようです。 暫くして、私の耳元で「くすくす」と子供が笑うような声が聞こえました。 始めは小さかった声が段々大きくなり、声の数も増えていきました。 その内、笑う声に混じり「遊ぼうよ」と言うお誘い(?)の声まで聞こえてきます。 やばいと思ったのですが、金縛りにあっているため動けません。 段々と足元から何か重いものが上がってくる感覚がしてきました。 益々焦るのですが、どうにもなりません、腹の上まで重いものが来た瞬間、 耳の近くで急に聞きなれた音楽が鳴りました。 MDウォークマンに入っている曲です。 その瞬間、腹の上の重いものは消え、金縛りも解けました。 その日は怖くて寝れなかったのですが、結局朝まで何も起こりませんでした。 次の日の夜、昨日の事もあったのでMDウォークマンを付けてから寝る事にしました。 夜中、予想通りと言うかなんと言うか、やっぱり金縛りに合いました。 しかし、聞こえてきたのは子供ではなく女の人の笑い声でした。 女の人はただ笑うだけで、何をしてくる気も 笑い声は聞こえ続け金縛りも解けず、じっとその状態で耐えていましたが、暫くして聞きなれた音楽が聞こえてきました。 その瞬間、女の人の笑い声は消え、金縛りも無くなったので私は安心して寝返りを打ちました。 そして、今まで閉じていた目をすっと開けると 目の前には真っ暗闇浮かび上がる白くて細長い綺麗な足が見えました。 一瞬で消えてしまったそれは、その後度々私の前に現れるようになりました。 ですが、特に被害は無いので放って置いています。
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