第三十話

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2人目に電話をした。が、私がもしもしと言っているのに、相手は電話を切った。 このあたりで、突然雨が降ってきた。 私はもう一度かけなおしたが、また直ぐ切られた。もう一度かけると現在電源がはいっておりません、と。 3人目に電話をかけると、「もしもし」とこっちが言った途端切れた。 もう一度かけると、友人は電話を切ってないという。が、アンテナは3本立っているのにノイズが入ったり、こちらの声が聞こえなかったりと、不思議なことがおきていた。 そのまま、電話が怖いからとここまできて帰る訳には行かなかったので、汽車を止めておいてたであろう建物の中を写真で撮ろうとするとシャッターがおりない。 何度か、押していると何とか写真はとれたのだが、変な靄がかかっていた。 建物の中以外の部分をとっても靄がかからないのですが、中を撮ると靄がかかってしまう。 それに、さっきから何処からか何人かの男と思われる声が聞こえているんです。 もう、ここはやばいと思いその場所から背を向けた途端首筋にものすごい熱いものが当たりました。 そして、山から下山するときこの場所に来た犬がいた場所にはもう犬がいなかったため、どこかにいったのか、と思っていたら突然道の横の草むらの中から 「ワンワンワンワン!!!!!」 と犬が飛び出してきました。 その後は犬と私とのまさにドッグファイト。 流石に、犬からは逃げ切れないと思った私はトンネルで食べようとしていたお握りを犬に向かって投げて逃げ切りました。 帰ってから、靄がかかった写真を改めてみると骸骨のように顔が写っていました。
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