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学校での時間はあっというまで、気づけば放課後になっていた。
夕日の差す町並みをリンは一人帰路につく。
今まで何度もみた光景だ。
(今日もここは変わらないなぁ。)
もの思いにふけっていると、不意に携帯がなった。
「なんだろう?…あ、お母さん…。」
携帯を開いてメールを見てみる。
《ゴメン、リン!!お母さん仕事で帰るの遅くなるから。すぐに家帰ってご飯作るのと掃除よろしくね~。》
「……はぁ~。」
ため息がでる。
いつもならもっと早くメールをよこすのに、なぜ今日はこんな時間なのだろう
今の時刻は5時過ぎ。お父さんが帰って来るだろう時刻は、遅くとも6時…。
いつもは自転車なのに、なんでか今日は自転車がパンクしてて徒歩…。
自転車で15分は徒歩で……30分くらいあればつくかな。
そっから掃除と炊事。
「…って、間に合わないじゃん!」
まずい、どうしよう。
リンは焦りながらも歩を進めた。
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