第一章 いつも変わらぬ風景

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急いで歩いていくと、目の前に大きな林があった。 この林のせいでわざわざ大きく遠回りしなければならないのだ。 林を見てリンはひらめいた。 「この林を突っ切れば早くつくかな?」 林には大きくはないが、人が一人通るぐらいの小道があった。 とにかく急いでいたリンは、意を決して林の小道を突っ切る事にした。 ………… ……… …… 「長い~。」 リンは疲れていた。小道に入って5分、歩き続けているが出口が見えてこない。 まさかこんなに長いとは思いもしなかった。 最初は2、3分走ればいけると思っていたのに未だに出口はみえない。 小道に入ると光が遮られてしまって一気に暗くなる。 まぁ、一応足下が見えるのは救いだが。 リンはあまりにも疲れたので、近くにあった石に座って一旦休むことにした。
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