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ガサッ…
猫が草むらから飛びだしてきた。
「ヒッ…!な、何これ…!!」
リンは驚きと恐怖の入り混じった声をあげた。
猫の姿。顔こそは白いがその体は血でまみれていた。
そしてその体からはえている尻尾は3本。
リンは悲鳴をあげて駆け出す。
(なっ、何よ。あれ!?逃げなきゃっ!!早くっ)
リンはパニック状態だった。
ただただ恐怖だけが脳内を支配していた。
そのため逃げる事に集中しすぎていたリンは、足下の注意ができていなかった。
ザッ
「!!?………ったぁ…。」
リンは運悪く、木の根に足が引っかかって転んでしまったのだ。
フシャ~ッ!
猫?はもう自分の近くまできていた。
そしてその体は先ほどまでとは変わり、毛を逆立てて牙をむき出しにしている。また見た目だけでなく大きさも先ほどより大きく、犬なみの大きさだ。
猫はリンに飛びかかろうと向かってくる。
リンは絶望し、もう駄目だと思い目を瞑った。
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