始まりは、城襲撃事件!?

5/7
前へ
/39ページ
次へ
「きゃ!? 」 私は倒れた従者(名無し)を見ながら下がった。 扉がいつの間にか開いていて、従者の体が倒れている場所から少し後ろにいる人間を見た。 赤い髪に緑の瞳。剣は今は背中にある鞘の中にある。 あれで殺した…のかな?けれど血は流れていない。 生き…てる?? 少しほっとした。 なのもつかの間で。 チャキッ! 「で?お前が魔王なのか? 」 「ちょ、待ってください!!剣危ないんですが!? 」 剣と私の首との距離三センチ。(いつの間に抜いたんだろう…… ) え?なに?!もしかして今日の不吉なことってこのこと示してたの!? …今度から占い信じよう…。 …て、この状況打破しないと今度ないじゃん…。 どうしよう…。 選択肢は三つ。 ①戦う (でも、首に刺されて絶命するのが先だろうし、私だと、多分勝てない ) ②逃げる (でも、やっぱり首に刺されて絶命するの先だし、逃げ足に自信あるけど、背中から斬られて無理 ) ③おとなしく死ぬ …って、選択肢全部ダメじゃん!!生き残る可能性なしかよ!! 魔王の為と帝王学学んでたけど、こんなところで役に立っても嬉しくないし!! …もう、神様でも仏様でも、悪魔でもなんでもいいからなんとかしてー!!(泣) 少女の心の声は誰にも聞こえなかった。
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

38人が本棚に入れています
本棚に追加