勇者様は最強!?

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そうしてつきました。 悪のモンスターの巣。 そのモンスターは 鬼でした。 *************************** 名前 鬼 好きなもの 人肉 嫌いなもの 野菜 集団で人を襲う。 *************************** 「ひぃぃぃぃぃ!? 」 思わず勇者にくっつく。それはもう、速攻で。 「え…何どうしたの? 」 勇者も黒い靄をだすのをやめてこちらを見ている。 普通にいきなりくっついてきた私に驚いているのだろうか。 それに私は答えようとするが、 「だ、だて、鬼、に、ににんげ、し、たべ、私た、たべら…!! 」 声が震えてうまく答えられない。 ちなみにその内容は、 「だって、鬼は人間を主食として食べるから私達食べられちゃいますよ!! 」 と言おうとしている。 「…なるほど。でもお前モンスターじゃん。食べられないんじゃないか? 」 どうやら勇者は読心術を使ったようだ。 私は勇者の言ったことに再び固まる。 「へ…!? 」 「いい?同種を食べると、その同じDNAが反応して、消化することができず、逆に胃を溶かしてしまうんだ。だから、食べた者は嘔吐、下痢などの症状がでてしまい… 」 ペラペラと喋る勇者。 博識だなぁ…。 と思って感心してたら、うじゃうじゃと鬼がでてきた。何匹いるかわからないけど。 「し、シオンさん、たくさん出てきたんですけど…!! 」 「ん…?やっと出てきたか 」 勇者は喋るのをやめて、モンスターの方に顔を向ける。 その時、ボッ、という音が、して明るくなった。多分、鬼がつけたのだろう。人並みの知能はあるようだ。 暗闇だった洞窟が明るくなる。 そして 私は絶句した。 何匹、じゃない。 何百をこえるだろう。 私達のいる所はホールみたいな場所の中心だった。 …なんていうか、うん。 カラフルだね。 赤、青、黄、緑、紫etc.…。 カラフルだった。 前にも、右にも、左にも、そして後ろにもうじゃうじゃといる。 …後ろ? 「シオンさん、出口塞がれているんですが!? 」 「説得すれば帰れるよきっと 」 「なんで仮定形なんですか!? 」 え!?もしかしたら生きて帰れないかもしれないってこと!?
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