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どうしよ…。
まさか、同族の言葉が解らないとは…。
城のみんなは、みんな人間達が使う言葉で話していたからモンスターの言葉解らない…。
そうだよね…普通モンスター語で話すもんね。 みんな頭良かったんだなぁ…。
はっ!
いけないいけない。
現実逃避してる場合じゃなかった。
モンスターをみる。
…やっぱわかんない…。
「ふぅん?」
ビクゥ!!
…。おかしいなぁ。
なんで、すぐ後ろから声するんだろう?
しかも、黒い靄が見える。
ギギギ…。
ゆっくりと顔を振り向かせる。
「解らないんだ?リ・リ・ス。」
悪魔降臨。
そうだ読心術使えるんだった…。
訂正。
鬼のモンスターより、勇者様の方が怖かったです。
「す、すいませんでしたぁ!!」
私は勇者に土下座した。なんか、しないといけない気がした。
「すいません!本当に、すいませんでした!!城のみんなは人間語で話してたんです!!知らなかったんです!!」
必死に許しをこう。
勇者を見ると、
「ぷっ…!」
笑っていらっしゃった。
手で口を抑えてこらえてるけど。
し、シオンさん?
なぜ笑っているんでしょうかね?
「ご、ごめ……!あまりにも必死にあやまってるから…ついっ…あはは!」
「…。」
わ、私が謝った意味って…皆無!?
「あははははは!!」
「わ、笑わないでください!恥ずかしいんですけど!!」
真っ赤になりながら反論すると、彼は
「ははは…ゴホッ、ひ…!!」
…話聞いてないんですね…。
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