勇者様は最強!?

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それからはもう凄かったとしかいいようがない。 勇者は、魔法をぶっ放しながら疾走し、剣を振るう振るう。でも、優しさがあったのか、みんな死んでいなかった。 …重傷だけど。 そうして、ホールの床が全てのモンスターの体と化している場所。 そこの真ん中で血まみれの勇者はモンスターの山を踏みつけ、「ははははは!!この雑魚共!俺にひれ伏し、跪け!この俺に勝つなど一億万年早いぜ!はーはっはっはっ!!」と笑っていた。 私は壁に引っ付いて泣いていた。別に感動していたわけじゃない。怖かったからだ。 そしてその時私は思った。 貴方、勇者より魔王の方が向いているんじゃないんですか!? こうして、説得と言う名の退治は、勇者の活躍で終わった。 「てゆうか、勇者一人で終わったじゃん!」 P・S 勇者は最強でした。
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