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あれから3日―――。
私は今、部屋で紅茶を飲んでいた。
半壊していた城は、モンスター達が頑張って元通りになった。
その、再建に関わったモンスター達は、ベッドとお友達状態になっている。
え?3日で直るなんておかしい?それは、ほら…物語上の都合っていうことで。
私はまた、小さな世界に戻った。この【城】という檻に…。
今度はわがまま言ってないですよ。自分ができることを勇気をだしてやっています。色々。
まだ村とか襲ってないですけど…。
え?理由?決まってんじゃないですか!
人間の復讐が恐いから!!(ピシャーン!)←効果音
チキンなのは直りません。
…シオンさんはどうしているんだろう?
もう、村長に報告にいって、どこかで旅を続けているのでしょうか?
勇者って、大体旅して、魔王倒すのがセオリーですよね。
…って私、倒されてないですね。
優しかったんですよねー。シオンさん。短かったけど、色々教えてくれたし、助けてもらったし……いやいやいや!私、シオンさんに変なフィルターつけてる!?あの人悪魔じゃん!!元はといえば、彼一人で終わったじゃん…。明らかに私いらなかったと思うんだけど…。
うーん、と頭をひねらせていると、一人の従者が来た。
「魔王様、紅茶のおかわりいかがですか? 」
「あ、うん。もらうー 」
紅茶のおかわりもらって。
ズー…。
「平和だなぁ… 」
あ、そこのババくさいと思った人。天罰くらいますよ。…うそです、すみません。
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