冴えない男

8/11
前へ
/586ページ
次へ
男子からは、俺の成績や美貌に嫉妬され 女子からは、是非私の彼氏に!!と声が掛けられるのではないかと 常にハラハラ☆ドキドキが止まらなかった。 だが、卒業式になっても誰一人として声を掛けられなかった。 本当は、この第2ボタンみんな狙ってるんだろうな~。 と思い、式が終わっても両胸を押さえていたが みんな振り返っては見て、すぐ顔を逸らすんだ。 臆病な女の子たち、本当に可愛いぜ。 俺は、みんなが集まり恩師と泣きながら挨拶交わしたり、抱き合っている集団を見て 「ヤマダのっ!第2ボタンチャーンス!!!!!」 と叫びながら、勢い良く その集団に向かって投げつけた。
/586ページ

最初のコメントを投稿しよう!

74人が本棚に入れています
本棚に追加